先日行われた「低体重」の勉強会
低体重という見落とされがちな不調
「太っていない=健康」
「痩せている=きれい」
そう思われがちだけど、現場で肌や体を見ていると、必ずしもそうじゃないと感じます。
むしろ最近多いのが、
食べていないことで体力が落ち、回復力そのものが弱っている人。
低体重の人に共通して見られるのは
・肌荒れがなかなか治らない
・赤みやかゆみが引かない
・乾燥しやすい
・疲れが抜けない
こういった「治りきらない状態」。
外からどんなにケアしても、反応が鈍い。
理由はシンプルで、
体を修復する材料が足りていないから。
専門的な話になりますが
お客様には気血津液のバランスを整えることをお伝えしています。
以前いらしたお客様のお話です。
その方は、長く乾燥肌に悩まれていました。
表皮がとても薄く、季節に関係なくカサつきやすい。
保湿をしても追いつかず、ケアを変えても決定打がない状態。
体を触らせてもらうと、
消化吸収の力がかなり落ちている印象がありました。
お話を聞いていくと
・食欲にムラがある
・お腹が空いていなくても「食べないといけない」と思って食べる
・逆に、しんどい時はほとんど食べない
そんな食事のリズムでした。
ご本人はとても真面目で、
・これは体にいい
・これは美容にいい
そういう情報をたくさん知っていました。
でも実際は、
疲れているのに無理をしていたり
お腹が受け付けていないのに「食べなきゃ」と詰め込んだり。
結果として、
消化にエネルギーを使い切り、
肌を修復する余力が残っていなかった。
その方に最初にお伝えしたのは、
高額な化粧品を足すことではありませんでした。
まずは
・今の体調
・食べた後の感覚
・疲れやすい時間帯
そういった「体の反応」に目を向けてもらうこと。
少しずつ、
「今日はこれなら食べられそう」
「今日は量を減らそう」
と、自分の感覚を優先できるようになっていきました。
正解を探すのをやめて、
自分の声を聞く練習をした、という感じです。
正直、すぐに変化が出たわけではありません。
でも時間をかけて
消化できる食事
体力を削らない生活
を続けるうちに、
少しずつ乾燥が落ち着き、
触れたときの皮膚の厚みが変わってきました。
気づけば
「肌きれいだね」
と周りから言われるように。
使っている化粧品は、
以前よりむしろシンプル。
大きなお金をかけたわけではありません。
この方を見て改めて思ったのは、
肌は気合でも、情報量でも変わらないということ。
体がちゃんと回り始めて、
余力ができたときに、肌は応えてくれる。
乾燥が治らないとき、
スキンケアを疑う前に
「体、もってるかな?」
と一度立ち止まってみてほしい。
それだけで、選ぶ道が変わることがあります。
食べない=静かに弱る
食事量が少ない状態が続くと、
まず削られるのは「贅沢な部分」。
肌、髪、爪、生理、ホルモンの安定。
命に直結しないところから、後回しにされます。
体はとても合理的なので、
「生きるだけで精一杯」な状態になると、
肌トラブルの修復までエネルギーを回せません。
だから
・高い化粧品を使っても変わらない
・施術を受けても持続しない
という現象が起こります。
これは努力不足ではなく、体力不足。
低体重の人ほど
「これ以上食べたら太る」
「胃腸が弱いから食べられない」
と言います。
でも実際は、
食べない → 弱る → 消化力が落ちる → さらに食べられない
という循環に入っていることが多いのです。
この状態で
ファスティング
サウナ
激しい運動
を重ねると、回復は遠のきます。
まず必要なのは
体を維持できる最低限のエネルギーを満たすこと。
肌を治したいなら、まず体をもたせる
肌は「体力の余剰」でできています。
余っていないところに
「きれいになれ」は無理な話。
低体重のままでは
・肌トラブルは長引き
・年齢以上に疲れて見え
・回復に時間がかかる
これは年齢のせいでも、体質のせいでもありません。
ちゃんと食べて、弱らせないこと。
それが、いちばん現実的な美容対策です。

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